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驚いた事に、キモい夫はそれでもあたしを手放さなかった。


大学四年目と院生だった三年間か、レポート提出に日々追われているのにも関わらず、毎日あたしをねちっこく抱いていた。


夫。


どれだけ、あたしの鼠径部が好きなのだろうか。

キモい。


あたしはキモい世界から脱出すべく、アルバイトなどで資金を作ろうと画策したが、

奇矯な言動と非効率的な作業態度の為、どこへ行っても短期間で解雇。


その後、夫の方は大学院を無事修了し、就職二年目にプロポーズしてきた。


就職先の無いあたしはそれを甘んじて受け入れ、現在に至る。





ちなみに結婚式は挙げなかった。


あたしの方の出席者がいなかったから。






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